タンクパッド・タイプR
タンクパッドとは、ガソリンタンクの後端にかぶせるカバーです。ガソリンタンクは乗車時にライダーが触れる部分なので、装備によってはキズがつく場合があります。タンクパッドを装着することで、このキズを未然に防ぐことができるのです。しかしタンクパッドの機能はそれだけではありません。ここに紹介するもののうち、タイプRはよりスポーツライディングに適したスペシャル形状となっているのです。
街で山で、そしてサーキットでも大人気のNinja250R。タイプSは純正形状ですので自然な乗車感覚を保ちつつ、上着のファスナー等のライダーの装備によるキズを防止し、見た目も迫力が増します。 タイプRは後端が盛り上がった形状となっており、スポーツライディング時のホールディング性が向上しています。具体的には、特にブレーキ時からバンクさせていく段階で、大きな違いが実感できることでしょう。
一般の市販車では幅広い用途を前提としているため、なだらかな形状となっている場合が多いのですが、レーサーや外国製スポーツバイクなどでは、やはり下半身のホールドを意識した形状となっています。 最新型'11年型ZX-10RのタンクパッドタイプR。現代のスーパースポーツの運動性能を十分に楽しむためには、実際は純正形状では不足であり、タイプR形状が必須とも言えるでしょう。
純正のバイクは多くの調査とテストによって綿密に計算された形状を持っていますが、その前提条件はより一般的な用途を目指しています。多くの国産バイクは特にその傾向が強いでしょう。そのため、こういった手軽なモディファイで、本来バイクが持つスポーツライディングの楽しみを引き出すことができます。下半身ホールドがラクになることで、よりリラックスできる上半身。ポジション系のパーツは、正しいライディングを身につける近道にもなるのです。